Fitbit Charge 6を購入したのでWithings Scanwatchと比較する

日本滞在中にMobile Suicaを使いたくてFitbit6の日本仕様を購入したのでScanwatchと比較しながらしばらく使った感想を書いてみる
Fitbit Charge6のスペック(公式)はこの辺
https://www.fitbit.com/global/jp/products/trackers/charge6?sku=431BKBK
一応スマートウォッチ系統でモバイル決済できるものの中で(かつ日本でも売っている)は一番安いデバイスだと思われる。フルスペックのWearOS機ではないのでアプリをインストールしたりはできなくて、Fitbit pay(最近のアップデートでGoogle walletになったけど何故か私のはできない、後述)でのモバイル決済、Youtube Musicのコントロール、Google mapの表示、あとはEKG、タイマー、アラーム、エクササイズ、あとEDAスキャンっていう謎の機能が使える。スマホの通知も見られる。
GPSは内蔵のものもあるので単体でも位置情報を記録できるっぽいけどRedditのポストによると精度は良くないらしい。あと心拍数も常時取ってるようだ。
バッテリーはディスプレイを常時表示にしなければ一週間くらいは充電しなくても使える感じ。ただ常時表示にすると1日で半分くらいのバッテリーが消費するので2日に1回は必ず充電が必要。大抵のスマートウォッチにある手首を返すと画面を表示する設定はできるけど反応がイマイチに感じるので常に時計をチェックしたい用途にはちょっと辛い(2日に1回充電というのはWithingsの3−4週間は稼働し続けるデバイスに慣れるとちょっと辛い。
というわけでCharge6のレビューは世の中に溢れていると思うのでScanwatchとの比較を書いていく
Charge6が良いところ
> 通知を見返すことができる、ある程度は操作もできる
Charge6の通知はAndroidの通知欄をミラーする(個別にどのアプリを表示するかも設定できる)のでAndroid上で通知が出ている限りはCharge6からでも過去の通知を見ることができる。通知によってはSpotifyの音楽を一時停止したり、メッセージのリアクションをしたり、あらかじめ設定した短文で返信したり、通知を消したりということができる。Scanwatchは通知が来た瞬間に画面にティッカー表示する仕様なので見逃した通知は見れないし、時計側から操作するというのもできない。良し悪しではあるけど機能としてはCharge6のほうが充実している
>Google mapsが使える
歩いているときにGoogleMapsでナビゲーションするとスマホをずっと握りしめていなくても方向とか曲がる通りの名前とかを腕時計側に表示してくれる。スマホがポケットの中でも良いのは便利。こういう連携はScanwatchにはできない(Scanwatch出た当初にCityMapperのナビが見える的な宣伝があった気がするけど実際にはScanwatchではCharge6的な使い方はできない)
>心拍数は常時計測
これはそこまで重要かどうかわからないけどScanwatchの場合は心拍数を表示させた時以外は何分かに一度の心拍数を取って移動平均で記録する仕様なので機能的にはCharge6が勝っていると思う
>モバイルペイメント
そもそもの購入理由。NFCとFelicaチップが入っていてモバイルペイメントに対応しているのでスマホを出さなくても決済できる。電車にも乗れる。グローバル版だと現在はFitbit独自のウォレットからGoogle Walletにアップデートがされているらしいが日本版はFitbitウォレットが継続されている。とサイトにはあるのだけど私のCharge6はカードを追加しようとするとGoogle Walletにアップデート必要、と出るのでアップデートしようと思ったらアップデートできないという問題があり、今のところSuicaしか決済手段がなくてオランダでは宝の持ち腐れになっている(Googleのサポートに相談中)。でもスマホがなくても決済ができるのは便利。
Scanwatchが良いところ
>圧倒的なバッテリー継続時間
先日アプリのバグで1週間位でバッテリーが干上がるという問題が発生したものの、通常の利用では通知とかそれなりに使っていても3-4週間は充電しなくても動く。その上3週間経過してバッテリーが減った状態になると節電モードになって、それでも時間、睡眠トラッキング、運動トラッキングは裏でやってくれる(EKGとかストップウォッチとかそういう能動的な昨日は使えなくなるけどアラームはちゃんと震えてくれる)。これでさらに数週間使えるので健康のトラッキングだけなら充電器無しで1ヶ月以上使える。これはアナログ針がないCharge6には真似できない
>アナログ針は正義
そもそも腕時計をつける人で、何かの作業をしているときにちらっと時間を確認する習性があるので、常にアナログ時計として機能しているScanwatchは圧倒的に便利。Charge6でも常時表示にすれば似たような使い方はできるけど前述の通り常時表示だと2日に1回充電しないとつらいのでちょっと使いにくい。あと個人的にはアナログ時計のほうが残り時間の感覚がつかみやすいので、ここは好みだけどScanwatchに軍配が上がる
>オフィスに行くときにしてても良いデザイン
そもそもWithingsユーザーの大半は見た目のStylishさで使ってると思ってるんだけど、高級時計という感じではないがシンプルなアナログ時計の見た目なのでスーツとか着てても浮かない。Charge6の見た目はどうしてもフィットネスバンド。最近はアップルウォッチとかの普及でスマートウォッチ系をオフィスでしててもそんなに目立たなくなったとは思うけど、より自然な見た目なScanwatchは良い。Scawatch2はどのサイズにも蓄光針がついたし、ダイバーズウォッチスタイルのモデルもあってやはり腕時計として普通に使えるScanWatchは良い。
あとScanwatchのバンドは汎用の腕時計のバンドなので純正とか専用アクセサリじゃなくても好きなバンドを使えるのも普通に腕時計として使えて良い点。
>SpO2を能動的に計測できる
これは利点かどうかわからない(というのもCharge6も自動的にSpO2を計測してくれている、これはScanwatchでも睡眠中のSpO2の自動計測しているので同様)けど一応任意のタイミングでSpO2計測もできる。
ちなみに両方とも健康トラッキング機能としてAfib傾向の検知とアラート、睡眠中の無呼吸の検知あたりはやってくれる。運動の自動検知機能も両方にあるけどCharge6は通知を出してくれる。Scanwatchは気がついたら勝手に計測している。どっちが親切かは好みだとおもうけど個人的には歩いてるときに「Walkingを検知しました」っていう通知はいちいちいらないのでScanwatchの実装で十分ではある(この通知はCharge6でも消せるみたいだけど時々うまくいかない)
それぞれ独自のWithings/Fitbitアプリに健康データが行ってしまうのだけどGoogle Fitに連携させると2つのデバイスを併用していても一つのところにデータは集まる(ただそれぞれの独自の分析とかはできない)のでそれほど不便ではない。
というわけでCharge6のほうが通知とかに関しては便利で今のところは便利に使っているけど最終的にはアナログ時計型に戻りそうな気はしている。