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Google Pixelのイベントで日本語がフィーチャーされてたのは日本が主要な市場である以外にも意味があるんじゃないかと思った話
先日googleがPixel6 を発表するイベントがオンラインであったのだけど、Pixel6 はAIの力で端末側でリアルタイムに翻訳できるよ、っていうのがかなりフィーチャーされてたのをご覧になった方も多いかと思う。
冒頭のアジア系の女性が犬と一緒に通勤するムービーで突然現れたおじさんが日本語で「この犬の名前はなんていうの?(日本語」と話しかけるシーンが出てきて、女性が「日本語を翻訳して」とPixel6 に話しかける(そしてスマホが翻訳してくれる) シーンが出てきただけでなく、後半には世界のkonmari がインタビュアーとPixel のリアルタイム翻訳で会話するシーンが出てきて翻訳推しと言うだけでなく何故か日英翻訳推しだったのが日本人テック界隈ではちょっとだけ話題になった。
なぜ日本語?
著名ポッドキャストRebuild.fm の宮川さんはPixel というかGoogle のハイエンドスマホが売れる市場が日本と米国くらいしかないから日本市場へのアピールがあるのではないかと言っていた。確かになー、と思う一方で個人的にはもう少しシニカルに捉えてしまった。
米国ではアジア人といえばやはり中国人であるしビジネス面でもプレゼンスが圧倒的。(テック界隈だとインド系もだけどインド人は英語話者だから)。米国で中国語を学んでいる人がどれくらいいるかわからないけど言語としての中国語のプレゼンスも相当大きくて、なんというか中国語はもうアジアのエキゾチックな響きがないのではないだろうか。
ひるがえって日本人としては悲しいけど米国での日本人のプレゼンスは下がる一方で、ちょっと年齢が上の人はJapan as No. 1 な時代を知ってるかもしれないけど現役世代の大半は日本はアジアの不思議な国みたいな認識、とまではいかないかもだけどアジアといえば中国であって日本、ましてや日本語というのはどこか東洋の馴染みのない不思議言語と捉えられてるのではないだろうか。
スマホがリアルタイム翻訳をする、というトピックに対してみんながよく知ってる言語ではインパクトがない。かといって誰も知らない国ではそれはまた印象が薄い。
と言うところで日本という国はそれなりに知られてるけどよくわからん言葉を喋るというとこで日本語に白羽の矢が立ったのではなかろうか。
もちろんもう少し論理的に言えば英語と文法体系が大きく異なる日本語は今まで機械翻訳がいまいち行けてなかったところに来てピクセルの翻訳性能の高さを見せるためという考え方もできるとは思うけど。
ところで全然関係ないけどコンマリさん久しぶりに見た。オランダにいると全く話題に出ない人だけど米国では未だに人気あるのかしら(なければGoogleが呼ばないとは思うけど)とか気になってしまった。
あと、冒頭に出てくる日本語喋るおじさん、アクセントを聞く限り日本語ネイティブでは無いのよね。アメリカのドラマとかでも割とありがちの話ではあるけど、これもこれでアジア系の役者日本人プレゼンス無い疑惑を考えてしまうなあ。
なおGoogle Pixel のイベントはこちらからみれます
https://youtu.be/WNarpiGz3Kk