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Jolla C2が届いたので最新版Sailfish OSの印象を語る
と言うわけで一度うちにやってきたものの、多くの人が遭遇していた初回ログインで無限ループするバグに当たって修理のために送り返していたJolla Community Phone(通称C2)が再度届いたのでサクッと第一印象を書いていく
まず今時のスマホと比べると色々とないのが思いの外不便というかAndroidやiOSが毎年進化している中で、Sailfishの進化は遅々としていたのだなと思わざるを得なかった。出てきたとき(2014年とか?)には画期的なUXでマルチタスクもすごいし、ターミナルでBashのコマンド使えるしでよかったのだけど今となっては生体認証できないし、アプリの切り替え画面がないので一度必ずホーム画面に戻らないといけないUXなのである。
さらに今時のスマホなら当たり前の画面タップとかスマホ本体を持ち上げると画面がつく、みたいなのもない。こういう細かい機能って過去10年でスマホでは当たり前の機能になってて全然意識しないのだけど、確かに何年か前はパワーボタン押さないと画面つかなかったなっていう。
元々はスマホの画面にしては優秀で使いやすいTerminalアプリを活用してモバイルLinuxマシンにしようと思ってたのだけど、SailfishOSのLinuxはちょっと特殊でOpenrepoにアクセスするためのStoremanというアプリを入れないといけないというか普通のRPMパッケージは入れられるものがかなり少ないのである(Nmapが公式から入れられなかった・・)
なのでコマンドラインからStoremanをインストールした(Installedって出た)はずなのだけどアプリ画面に出てこなくて今調査中(おい)
と、色々といきなりネガティブなことを書き連ねてしまったけどC2は6.7インチの大きな画面においては画面端でなくてもどこからスワイプしてもアプリランチャー(下からスワイプ)、設定メニュー(上から下にスワイプ)、通知画面(左からスワイプ)、ホーム画面(右から)で移動できるのは便利ではある。特に最近のスマホは大画面すぎてAndroidやiOSのようい画面端からスワイプだと指が届かなかったりするので、この挙動は便利である。欲を言えばこの挙動は維持したまま画面はじからのスワイプはAndroidのように戻る動作にしてくれると言うことないんだけど。
ちなみにこの手のメジャー以外のモバイルOSはかのマイクロソフトですらアプリが足りなくて撤退してしまった過去があり、SailfishOSはアプリがかなり充実していない。
で一応Androidアプリが使えるエミュレーターがあるんだが、これもGoogle Playstoreではないのでアプリに関しては別の野良ストア(っていうのかな)に依存しなくてはいけないので結構ないアプリも多い。
結局色々な面でデイリードライバーとしては使えないとは思うんだけど、さてどうやって使ったものか。
当初のようにLinuxマシンとして使えるかどうかはハッキングツール系がちゃんとインストールできるかどうかにかかってるのと、Android15がTerminalを公式にサポートするらしいんので、こっちの方が使い勝手良くなっちゃうと結局SailfishOSはうーん、という感じはある。