Onyx Boox Note Air 3
キンドル、紙のノートの置き換え、アンドロイドタブレット

電子ペーパー端末は主に電子書籍端末としてキンドルなどがよく使われるようになって久しい。それからRemarkableみたいに紙のノートパッドの置き換えのような端末もここ数年はよく見られる。
ただ自分としては電子ペーパー端末でできることは基本的にはOLEDの普通のディスプレイでできることなので一応古いキンドルは保有しているが電子書籍もスマホとかSurface Duoで読んでいた。
しかしである。なにせ仕事柄ほとんど一日中ディスプレイを見ている生活。夜もコンテンツ見たりニュース見たりSNSに投稿したりとずっとディスプレイを見る生活。目にはよくないと思う。
そこで思いつきで電子ペーパーのタブレットはどうだろうと思ったわけである(単純)。そもそも割りとコンテンツと言ってもテキストを読んでいることが多いので仕事外のディスプレイ需要?の半分くらいは電子ペーパーでも行けるような気がしたのだ。
というわけでAndroidでPlay storeが使えるというOnyx Boox Note Air3 を買ってみた。

サイズは10インチで無印iPadくらい。質感は結構いい。金属端末なのでまあまあ重いけど許容範囲かな。ずっと片手で持つには重たい。またディスプレイはマット仕上げ。これは後で書くけど手書きするときの書き味野都合だと思う。
ちなみに、この電子ペーパータブレットにはカラー電子ペーパーを使った兄弟機があって、そっちのスペックと白黒の電子ペーパーは同じなのかと思ってたんだけど実は解像度がこっちの方は227ppiと多分安い方のキンドルと同程度しかなくて、そこちゃんと調べないで買っちゃったのはすでに失敗感がある。何せ現行版のKindle Paperwhiteも300ppiであるのに400ユーロ位するこのタブレットが227ppiというのはちょっとなあ。
ちなみに100ユーロ高いカラー版は550ユーロで白黒のほうが300ppi(カラーは150ppi)。キンドルとの違いはプレイストアが使えるので理論上はいろんなアプリを入れてタブレットとして使えるところ。
Androidのバージョンは12でちょっと古いがUIがそもそも独自なのでそれほど困るわけではないと思う。BooxシリーズはAndroid11のものも多いのでそれよりは良いかな。
アプリ。色々入れてみた。主にSNSとかネットスーパー系とか日常で使うけど動画は使わない系のアプリ。ほぼスムーズに動く。Youtubeも試してみたけど最速モードにすれば昔の白黒映写機みたいな感じで動画が流れる。トーク中心の番組なら有り。
リフレッシュとゴーストのバランスでいくつかモードがあってスクロールが多いとSpeedとかにしておくとまあまあ快適(その代わり書き換わらなかった前の画面がちょっと残ったりする)。SNSは頻繁にスクロールするので結構気になったけどそのうち慣れてきた。ニュースとかの長文は電子ペーパーなので読みやすいと思うしモノクロ故に広告とかに意識をそらされないのは良いなって思う。
キーボードは結構打ちにくい。デフォルトの変換がひどかったのでGboardをインストールしたけど電子ペーパーのレスポンスの遅さとバイブレーションでのフィードバックがないため結構うち間違う。それだけではなくてうち間違ったあとの修正でバックスペースで消していくと消しすぎちゃったりする。これも反応が遅い故なので落ち着いて一つずつ消せば大丈夫なのだが。
ハプティックフィードバックって本当に役に立ってるのか疑問だったけどNote Air3で打ってみて、あれ重要なんだって実感した。
一方で手書きの精度が結構高いのでスタイラスで手書きしてテキスト変換して打ち込むというのは割りと実用的(もちろんキーボードよりは遅いが)。日本語を打つときは漢字が出てこないという欠点がある(Gboardの手書きはひらがなを書いて漢字に変換するというアクションができない。こういうのができるキーボードがあると良いのだが)。
手書きでいうとマットな質感が結構紙っぽい感触で良き。あとプレインストールされているノートアプリの機能で手書きで書いたものをAIで(どこまでAIなのかしらないけど)テキストに起こす機能があり、これがかなり精度が高い。そのまま手書きの文字をテキストに入れ替える事もできてなかなか便利。それともう一つ気が利いている機能として書き間違ったときに消しゴム機能を使わなくてもペンでぐしゃぐしゃ塗りつぶすとその部分を消してくれる機能がある。これすごく便利。
ということで手書きする電子ノートパッドとしてか至極優秀だと思う。ただそれだけだとRemarkable2よりも50ユーロ以上高いのでアプリが使えるところに価値を見いだせるかどうかかなと思う。