シンタクラース101(Sinterklaas 101)
オランダで主に子どもがいる人が避けて通れないイベント
「シンタクラース」
シンタクラースとは
11月の中旬にスペインからオランダに、ボートに乗って、ピートという部下を大量に引き連れ、Ozosnelという白馬に乗ってくるおじさんです。
何を言ってるかわからねーと思うが(以下略
一説によるとサンタさんの元ネタだとか。
サンタクロースと違ってシント(SinterklaasはよくSintと省略される)と仲間たちは11月からオランダに居座り、各地を巡ったり色々するのであるが、小さい子を持つ親には色々ミッションがあるのである。
サンタの元祖だけあってシンタクラースのオランダ滞在最終日の前の晩(12月5日)に子どもにプレゼントを贈るのだけど、クリスマスと違ってその日だけでは済まないのである。ということでシンタクラースを生き抜くための101スタート
1.シンタクラースニュース(Sinterklaasjournaal)
11月の中旬、シンタクラースがオランダに着く直前からテレビと今はネットでSinterklaasjournaalという10分のニュース番組が放送される。SinterklaasとPietの動向とかが紹介され、だいたい12月5日までにドタバタコメディが展開(今年はプレゼントを配るための自転車がないとか、シントが病院に行ったとかやってた)されるのだけど子どもたちの間では人気番組なので、毎晩見せてあげよう。
2.シンタクラース来蘭(Intocht)
11月 の中旬シンタクラースとピートがボートでやってくる。自治体にもよるのだけど当地ハーグではハーグのハーバーにボートで上陸して市内中心部までねりあるくイベントが発生する。人めっちゃ多いんだけど行きたがる子も多いので近所であれば要チェックである。これは土曜日になる(はず)なので毎年日付が変わるのだけど今年は16日だったけど来年はちょっと遅くて22日らしい。
3.靴に人参やお菓子を入れる
これは未だにどういうタイミングが正しいのかわからないのだけどシンタクラースとピートがオランダにやってくると夜に靴の中にシントの馬のための人参や、ピートの好物とされているペッパーノーテンというお菓子を入れる習慣がある。また欲しいプレゼントを書いたリストを作っていれる子もいる。このイベントが発生したらこっそりそれらを回収して、代わりにお菓子や小さなおもちゃを入れて、ピートがやってきたことを偽装する必要がある。うちのコはランダムに「今日は靴を用意するよ」とか言い出すのでそれっぽいお菓子をこっそり準備しておく
4.シンタクラースの日Pakjeavond
12月5日はだいたい学校が半日で夕方にプレゼントがやってくる。サンタと違って基本的には寝静まってから、ではなく夕方なので伝統的には近所の人とかにお願いしてプレゼントを戸口においてノックしてもらい(そしてピンポンダッシュのごとく隠れる)子どもがドアを開けるとプレゼントがあるという段取りだ。うちはドアベルを遠隔操作して鳴らしてるけど。
ともかく何らかの手段でうまいことプレゼントを届ければとりあえずシンタクラースのミッションは終了。今年もお疲れ様でした。
おまけ
シンタクラース関連のイベントは学校ぐるみで色々あって、たとえばRommelpietというちらかすのが大好きなピートが学校の教室をめちゃめちゃにちらかすとか、シンタクラースが学校にやってくるとか、あとなんかシンタクラースの歌がダンスミュージックになってるので子どもたちが無限リピートしたがるとか色々あるけど、この習慣はオランダとベルギーの一部にしかない(なおベルギー版はちょっと段取りが違うらしいけどよくわからない)ので折角なので大人も楽しんだらいいと思う
最後のParty Piet PabloのノリノリのDe Pieten Sinterklaas moveをどうぞ